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曇り硝子は瑠璃色の
防湿箱を開けると、ふぅっと薫る革の匂い。
フランスカメラ特有の、上質の革の香り。
写真機が大切にされていた時代の残り香。
berthiot.jpg SEMFLEX STANDARD 4,5(1958)
頼りないシャッターを点検し、裏蓋のロックを外す。
フィルム室に貼られたベルベットの感触を確かめる。
SEMFLEXの時間が始まる。

yoihana.jpg Obscurité de l'azur,SOM BERTHIOT 75/4,5

長焦点で捉える、淡い闇。
擦りガラス越しに見る夜は、フランスレンズの瑠璃の色。
無銘のトリプレットが映す、瑠璃色の闇。

*                       *                      *

SEMFLEX STANDARDは、50年代フランスで作られた普及機です。
瀟洒な外観ですが、巻き上げは赤窓式、シャッターは1/250までと、当時の国産機並(以下?)です。
また、さすがフランス製というか、造りが良い割に各部に問題があります。
使っているうちに、間違いなくピントルーペの基部が割れます。
フィルム室内の内面反射は、対策を施さない限り、盛大なフレアを連発してくれます。
シャッターも、粘っている機体が多いそうです。
整備性は、単純な構造ながら捻くれており、特にピントグラスの清掃は悪夢です。
と、非常にどうしようもない二眼レフですが、唯一、レンズは秀逸です。
F4,5の暗い3枚玉ながら、繊細な描写と高い解像度。
このレンズ、無銘ながら、同社の銘玉フロールをも凌ぐとも言われています。
夕景や半日陰で、ベルチオブルーと呼ばれるはっとするような色を出してくれます。
良いカメラとは言い難いですが、この色が見たくて持ち出してしまいます。
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テーマ:銀塩写真 - ジャンル:写真

【2009/09/06 00:34】 | 二眼レフ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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